「あ…ん……。と…うや…」
「いい声だね。ミキちゃん♪」
「は…あ……ああああ!」
イッたか。
「じゃあね。ミキちゃん。もう来ないでね。」
「え?透矢?…透矢!!」
泣いとけ。女の武器は涙だもんな。
アホらしい。
その時だった。
ガラガラガラ!
「仁井くんいる〜?ここにいるって…き…いた…ん…だけ…ど?って、え?!」
松井先生だ。見つかっちまったか;
「先生えっちだね♪」
「ここ生徒会室…だよね?!」
「ん〜?俺専用ホテル…かな♪」
先生は戸惑いを隠せないようだった。
なぜかかわいいと思った。だからといって恋などをしたのではない。女として認めたみたいだな。
「ミキちゃん…出てって。」
「え?」
「早く。嫌いになっちゃうよ?」
バタバタバタバタ!
「何?先生。用あったんでしょ?」
「あ…うん。」
怒ることも忘れたらしい。
「これ文化祭の資料なんだけど。」
こいつ処女?23だっけ。
俺は我慢できなくて抱きしめた。
「仁井くん!」
俺をつきはなした。今にも泣きそうな顔で。
「からかわないで。」
「からかってないよ。おいで。」
俺はもう一度抱きしめた。今度は強く。