煙が晴れてくると、中から倒れた晶の姿が現れた。
「終わった・・・」
啓吾は呟いた。怜は晶を見ながら頷いた。
「終わったね・・・」
怜は言った。そして、啓吾は頷いた。そしてブレスレットのボタンに手を伸ばしたとき。
「まだ終わっていない!!!!!」
「!」
晶が突然起き上がった。そして、鞘から短刀を抜いて襲い掛かってきた。
「うぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
晶は短刀を啓吾に向かって突き出した。短刀は啓吾の右の頬をかすった。
ドカッ
啓吾は晶の腹に拳を入れた。すると、晶は気絶して倒れた。
「終わっとけよ。晶」
そぅ啓吾が言うと、怜は何かに気づいたのか晶の服のポケットに手を入れた。
「啓吾。コレ・・・」
怜が取り出したのはアシールだった。啓吾が小さく頷くと、怜はそれをおもいっきり床に叩き付けた。アシールは黒い光を放って消えた。すると、晶の体も透明になっていって消えた。
「帰ろう」
「あぁ」
2人はボタンを押した。2人の体は仲間が待つ場所へと向かっていった。
2人は目を開けた。すると、目の前には仲間の姿があった。
「お帰り」
「待ってたよ」
龍華と藻が微笑んだ。
「無事でよかった」
「お疲れ」
「啓様、お帰りなさい」
凛、由宇、李那も微笑む。そして、啓吾と怜は顔を見合わせて微笑んだ。
「ただいま」
2人は同時に言って仲間の所に走っていった。
エピローグへ続く…