その元気よく挨拶をしてきた彼が、まだ18歳の高校を卒業したばかりの男の子だと知ったのはその日、お互い軽い自己紹介をしたあとだった。彼の名前は大祐(だいすけ)当時はまだ誕生日を迎えてなかったため、17歳だった。見た目は大学生くらぃで顔立ちも落ち着いていて大人っぽさが感じられた。こないだまで高校生だったのが嘘みたぃに落ち着いて見えた。逆に栞はまだ幼顔で、周りから見ても大祐と同級生でもおかしくはなかった。大祐の印象は栞にとって好印象だった。まず声が良かった。心の中にまで染み入るような純粋な声…栞はその声に安らぎのようなものを感じていた。大祐とはその日あまり話す事は出来なかったが、週に?回、朝の6時から9時までの3時間、働いているという情報を得ることが出来た。栞はここのバイトを始めて良かったな…と感じていた。そして、この先も続けていく事になるとは、夢にも思わなかった。勤務を終え、家に帰った栞はすぐにベッドに入り寝入ってしまった。寝入る前、親友の奈美にメールを一通送って…。『今日、バイト初日だったんだけど、すごぃいい感じのバイト君がいたんだ★』と…。。