龍雅が一人、ストライカーの修復を行う中、綾香は仕事を終えタバコを吸って一息吐いてるゲンのいる作業場を訪ねた。
綾香はゲンの隣に腰掛けた。
するとゲンはこう切り出した。
ゲン「あのディア=パノスは龍雅が自力でくみ上げたものなんじゃ・・・。」
綾香は不思議そうな表情でこれを聞いた。何を言っているのか理解できないといった所だろう。
ゲン「あの機体は元々、今の軍で使われている量産型ストライカー『RE-98』の4世代前の機体『NP-75』がベースになってる。」
綾香「え?どゆこと?」
綾香はキョトンとした表情で返した。
ゲン「ん〜、つまり『雑魚の使う機体』ってことかのう。」
ゲンは切り出しからの重い口調を止め、軽い感じに変わった。
ゲン「あいつは戦いがだいすきじゃった。賞金首を倒すとそれで得た報酬で毎回パーツを組み替えて終いにゃ奴の格納庫は廃棄物だらけになる始末やった。」
ゲンはここで初めて綾香の方を向いた。
ゲン「なのにあいついきなり帰ってきたかと思えばまるで別人みたいに人間がまるくなって・・・それって無くね?」
綾香(え?いまこの爺さん「無くね?」とか言った?てゆうかそっちの方が無いし。)
ゲン「あ〜くそ!腹が減った!気分転換に飯でも行くか!お嬢さん。」
綾香「え!?おごってくれんの?」
ゲン「何を言うておる!割り勘に決まってるじゃろ!」
綾香(は?・・・ジジイ!!)
綾香は憤慨した。