綾香とゲンが龍雅について話をしていた頃。龍雅は格納庫の隅のソファで眠っていた。
『行くんだ!!中佐!!この戦いで…全てを終わりにして来い!!』
龍雅「馬鹿野郎!!いくらお前でも百体相手では分が悪過ぎだ!!」
豪火の中、2体のストライカーを取り囲むように百体以上の様々な種類のグルドが取り囲んでいる。
『俺を誰だと思ってる?それはお前が俺を殺したがってるだけで悪いが死ぬ気は毛頭ない!!あとで行くから!!』
龍雅は口びるを噛み締め一言、
龍雅「必ず来い!!アッシュ!!」
ゴトッ!!
龍雅「イテッ!」
龍雅はソファから転げ落ちた。
しばらく頭を掻いていたがある一点を見つめ、ぼーっとした。
龍雅「アッシュ…。」
龍雅は起き上がり、作業にもどるためコックピットに上がった。
そして時間が経ち、夕暮れに入り始めたころ。
龍雅のが滞在している街を見下ろせる山の上に2人の黒装束の男がいた。
男A「どうだ?そろそろ薬が効いて来る頃だ。」
男B「はぁーい!今頃、怒りに任せたジゴクワグマ千体がこちらに向かってます!!」
男Aはニヤついた。
男A「我々の意志は堅い!!今こそ『あの方』の理想を証明し、我々の正義を示すのだ!!」
その時、後ろから轟音と共にジゴクワグマが大群をなして街の方に向かって行く姿を男達は見届けていた。