ザック[俺は向こういっとくからお前らで食えるもん探しにいってきといて]
そう言ってザックが森の奥に消えて行ったのは一時間前のことだった
サクラ[ザックいっちゃった...あっ!!!どうしよう!!あいつアルマニスク出身なのに!あぁあ、森で迷っちゃうよ...]
青[・・・]
青はさっきからずっと近くにあるザックぐらいある木を見ている
サクラ[しょうがない!!あたし達だけで探しに行こうよ、って。....いない]
青はさっきまでいた所からきれいさっぱり居なくなっているサクラはこの絶望的な状況に溜め息をついた
青[なんか木が動いた気がしたんだよなぁ〜]
と、言いながら青はドンドン歩いていた
青[さっきの木 どこいったんだよ!!! 出てこいこの腰抜けぇ〜〜!!!!]
ドンっ
青は叫ぶと近くにあった木を思い切り蹴った
すると
木《いっったぁ!!!!ゲホゲホ...》
なんと、青に蹴られた木が喋り出した!
青[ぎゃああぁ!!!木が喋ったああぁ!!]
当然のように驚く青
木《ハッ!!!し、しまった..》
明らかにヤバそうな反応をする木
と、突然、突風が吹いた
ビュゥゥゥ!!!
バサッ!!
青[えっ!?ええぇぇぇ!!!?]
風に乗って、木のかぶりものが遠くへ飛んでゆく
そして青の目の前には木ではなく
ヤバい って感じの顔をした男が立っている
木に化けていた男は真っ黒な髪を全部まとめて首の付け根ぐらいでくくっていた年は19ぐらい。
そして特徴的なのが左目の黒い眼帯
両者の間に気まずそうな空気が漂った