神の悪意〜代償6〜

鬼大根  2006-12-12投稿
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一度染まった心に休息はないのか?・・・誰か・・・教えてくれないか。誰か・・・
「零君、入りますよ。」
遥は零の部屋に入った、
そこに居たのは、人形の様に窓を見るの零だった。
「何の用だ?」
「零君、あの日に何があったのですか?あの日から、零君が零君じゃなくなったような気がします。」
零は無表情のまま遥の方を向いた。
「遥・・・僕の過去を知りたがってたよな?」
無言で頷く遥・・・零は過去について話始めた、暗殺者だった時の事を。遥は驚いたり、切ない顔をした。
「それが・・・今の状況と関係あるのですか?」
「ある・・・。」
空気が重苦しくなる。
「さよなら、遥・・・。」
「え・・・今、何て・・・。」
答える事もなく、その場から去っていった。突然の出来事に遥は茫然とした。
公園・・・
「ゼル、エデンには何がある。」
「エデンに行くのか?」
「居場所がないからな。仕方ないさ。」
「だとしたら、神器を全て集めろ。」
「何故だ?」
「エデンに行くにはおそらく、次元の壁に穴を開けなければならない。」
「・・・何処にある。」
「この世界にあと4個ある。それを回収する。」
走る音がする。その音は徐々に近付いてくる。
「遥か。」
「零君、やっぱりここにいました。」
そこは、零と遥の思い出の場所であった。
「暗殺者だった事何て関係ありません。零君は零君ですよ・・・どんな事があっても・・・ずっと。」
「・・・遥はいいかも知れないが、これは僕自身の問題だ。だから・・・。」
「でも!」
「・・・解るのか?」
異様な空気に包まれる。
「暗殺者だった僕の気持ちが解るのか!?答えてみろ!遥!」
答えられるはずもない、ただ、その場座り込み事しか出来なかった。
そして、零は何処に消えて行く。
「私って、零君の事・・・何も知らなかった。」
遥は静かに泣いていた。
それから・・・一週間がたった日の事だった。
家の呼び鈴が鳴る。
遥はいつもの通りに玄関に向かう。ドアを開けたそこには、血だらけになった零の姿があった。
「・・・・・・僕は・・・。」
「な、何があったのですか?零君。」
空白の一週間に何があったのだろうか。
「過去に・・・決・・・着を。」
その血の意味はとても重い物だった。複雑に、繊細に、壊れやすい・・・今の零はそんな状況に陥った。

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