一瞬がゆっくりと過ぎていくようだった。
「ワアァアァァ!!!」
あまりの激痛に誠は悲鳴を上げる。
『痛い痛い痛い・・・・死ぬ・・・』
血は止めど無く流れていく。そして傷付いた誠に化け物が向かってくる。
『そういえば俺、元々死ぬ為に樹海に来たんだったな・・・なのに何で生きる為に闘ったりしたんだろう?』
感覚が無くなっていく・・・
視界が薄れていく・・・
そして化け物は誠の頭を掴んだ。
『もうお終いだ・・・俺は奴に殺されるんだ・・・喰われるんだ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・生きてぇ。』
ズシャアッ・・・
目の前が真っ暗になった。