食後の一時。
少し大きめのソファーに2人。
ナツキはその日の出来事を楽しそうに話す。
玉濱は少し愛しそうに、微笑ましそうに聞く。時には意見し、教えてくれ、共に考える。
研二「そだっ!先生にも意見聞こうよっ」
真也「だな!ナッちゃんも先生の言う事ならきくしナ!男心たるものを語ってやってよ」
玉濱「はっ?男心??」
ナツキは今日あった原田との会話ややり取り、その後3人に言われた言葉を一語一句玉濱に伝えた。
夏希「ね、先生はどう思う?ナツキがおかしい?」
真也「ズバッと言ってやってよ、先生。姫は俺らの言う事聞かんけぇ」
玉濱は少し微笑み、ナツキの頭を優しく撫でる。
玉濱「そっかぁ、『お友達』は初めてだもんなぁ。」
夏希「うん。今までは『付き合って』だったから…ナツキには先生がいるもんっ!
彼氏がいたらお友達もダメなの?先生、ナツキに男のコのお友達いたらイヤ?」
玉濱「そんなことはないゾ!俺、そんなこと言ってないだろ?」
夏希「うん…」
玉濱「つーか。だったらコイツら家入れてやるかっつーのっ」
洋治「確かにぃ」
夏希「だったら!…先生はどう思う?」
玉濱「…いんぢゃねぇの。」
真也「先生、面白がってねぇ?教師らしく指導してやれよっ」
夏希「先生?」
玉濱「何でもかんでも答え教えてたら、身につかんっつーだろ?」
洋治「ぢゃー先生はナッちゃんが他の男と2人で遊びに行ってもえーの?」
玉濱「いーよ。てかお前知らんの?」
洋治「はっ?」
玉濱「お前にもまだチャンスあるってコト!」
洋治「はっ?」
玉濱「俺はナツキを縛り付けとく気はねぇし。ナツキが他の男を好きになるのも自由だろ。」
洋治「何ソレ?先生それでいいん?」
玉濱「いいよ。ただし、ナツキを俺以上に惚れさせれれば…お前が俺を超えれればの話だけどナッ!」
玉濱は嫌味な笑みを浮かべ、洋治に言い放つ。
洋治「……」
玉濱は洋治に見せつけるように、ナツキを抱き締めキスをする。
夏希「もぅっ先生のバカっ」
顔を赤らめたナツキが少し顔をそらす。玉濱の肩に顔を埋めると、頭を撫でられる。