「あのね、昨日虹見たんだよ!!」
「ふ〜ん。それで?」
「・・・・・・・・。何でも無い。」
綺麗な物見るとさ、君に伝えたくなるんだよ。
同じ気持ちになって欲しいと思うんだよ。
「・・・何拗ねてんだよ。」
「誰かさんが携帯ばかりいじって相手にしてく れないからぁ?」
二人きりでいる時くらい、こっち見てよ。
こんなにも、こんなにも『好きだよ』ってテレパシー送ってるんだから。
「ヤキモチ?」
未だ携帯をいじっている彼。
何がヤキモチだ!!
こっちの気持ちも考えてよね!!!
プクーって膨らみ続けるあたしの頬。
「ぶふっ!!ひどいー!!」
彼があたしの膨らんだ頬を両方から押す。
そしたら変な音が鳴った。
「ははっ(笑)ごめんごめん。嬉しくてさ。」
ごめんって謝るだけですぐに許せちゃうのは、きっと君だけだよ?
その笑顔だけで幸せになれるから。
「何が嬉しいのよォ・・・。」
でも意地悪っぽく聞いちゃったり。
・・・素直じゃなくてごめん。
「だって、携帯にヤキモチ妬いたんだろ?」
「・・・ハイ。」
「なんか嬉しいし、幸せだなーって。」
そう言ってのん気に笑う彼。
「・・・バカ・・・。」
「知ってる(笑)」
「ふふっ。でも、そうゆうトコ、だーいす き。」
「俺もそうゆう可愛いトコ大好き。」
そう言って笑い合う。
穏やかな時。
大事な人との大事な時間。