誠と付き合い始めてからわたしはなぜかすごく守られてるかんじが常にしていました。それまでのわたしは他人の目が気になり自分にも自信がなく常にネガティブで自分が大嫌いな人でした。しかし誠との出逢いはわたしの人生観まで変えつつ常に大きな壁で守られている意識が不思議とおもいながらも居心地のいいなかで過ごしていました。
付き合いはじめて数ヵ月たったころから誠の異常なまでの心配 束縛が徐々に見えかくれしてきました。
当時ポケットベルが唯一の若者の連絡手段でした。連絡してくるのも自宅の電話機…夜に誠が電話をしてきてわたしがいないとポケットベルに『いますぐTELせよ』の連呼でわたしはそれをみては即座に誠の家へ連絡をいれていました。わたしはそれが愛されてるなぁと実感していました。
誠は顔に似合わずすごく心配性で束縛しいだったのです。男前で黙ってても女が寄ってくるような美男子で何故ゆえわたしなんかを選んだのか心のどこがでひっかかっていましたが日々ごくごく普通に高校生の付き合いをしていました。
高校もあとわずかになってきた1月にわたしは自分の体の異変に気付きました。生理がこないのです。17才の冬でした。
誠とわたしは二人でちゃんと話合うこともなくどうするかちゃんとお互い分かっていました。
高校卒業後親の協力もあり二人は籍をいれました。結婚したのです。
子供が子供を産むんやな〜だのまっ世間は適当なもので色々いわれましたが二人は幸せでした。おままごとみたいでわたしは毎日大きくなるお腹を見つめながら楽しく幸せに暮らしていました。
ある日わたしはずっと疑問におもっていたことを誠に聞いてみました。
「どうしてわたしと付き合ったの?」と何気無くただ会話のひとつのフレーズでいうとおもいもよらぬ答えが
「わからん。気付いたら付き合ってたんや」わたしはその真面目に答える誠に唖然となりつつも
「ふ〜ん なんやそれ(笑)」と流しましたが誠にしたら本当にそうだったのです。まだこの時はわたしは知らなかったのです。彼の存在を…