スズメが騒がしく、、嫌おうなしにも目が覚めたが、夢が覚めたわけではなく僕は自転車で噂の洞窟ヘ向かう、、。
行く先々、昨日とは違った不細工な敵と戦った。
皆ストレスが溜っているのか、争いよりも語りが多い、、僕のレベルが上がることはなかった。
強いて言えば優しさが上がったように思う。
今は王女より、ザコをコキ使う魔王に行き通りを感じていた、、。
いかにも洞窟がありそうな山へ到着。
自転車に鍵をかけ突入!!
密かにあまり暗いところは得意ではない、、。
物音がすると後ろを振り返り嫌な汗を拭う、、、戻ろうかな、、しかし今更戻る勇気もなく進む。
どうにか宝箱のある部屋へたどり着く、、。
宿屋のおじさんにいただいたガムをかんで気持を落ち着かせる。
予想通り宝箱の前には門番であろうドラゴンがいる、、、。
これは勝てねーだろ、、王様もしかり、母親を恨んだ、、。
帰ったら母のお気に入り韓流ビデオを捨ててくれると、心に誓う、、。
とりあえずドラゴンの前へ、、、笑顔で挨拶をする。
初対面の人には笑顔で接しろ、父の教えだ。
『良くここまでたどり着いた、お前の目当てはこの鍵であろう?
欲しければ私を倒し奪うが良い。』
ありきたりのセリフ、、嫌気がさす。
貴方にはたぶん勝てませんから、チカラコブを見せ自分のひ弱さを知って貰う、、
『いゃ、、、って言われても、俺も困っちゃうんだけど、、。』
話せば判ってくれそうなドラゴンだ。
もうひと押し。
家計が火の車だと言うこともばらした、、。
二十分程粘り、後半世間ばなしに花が咲く。
かれも頑張り屋さんだ、来年子供が小学生らしい。
親の悩みやら、、その時期の子の心境など。
プチアドバイスをした。
結果、メアドの交換と引き替えに鍵を得ることが出来た、、、いいのか?
洞窟の帰り道心細いので、一緒に戻ってもらった。
その時に魔王への愚痴も聞いてあげる、、そのくらいはお安いごようだ。
出口兼入り口まで来ていただいて、、深々とおじきをし。ドラゴンとわかれる、、。
やっぱ、これ夢じゃないのか、、、自転車で砂利道を走りながら溜め息を着いた、、、。
日差しが目に染み、涙がでた。