僕の妹

クローバー  2006-12-17投稿
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今夜、僕は妹に禁忌を侵してしまう。
『綾香?起きてる?』僕は寝ている綾香に話かける。
「ん−...」
ドックン・ドックン・ドックン.....。
「ふぅ、、、」
一瞬だけ、ドキッとした。綾香が起きると思ったからだ。でも安心した。綾香の寝顔を見て僕は小さい頃の事を思い出した。
「晴香―!」
「あのね、綾香は晴香の事が世界で1番好きだよ!」と言われた10年前。
(何が『好きだよ』だ!!何もかもぶち壊してやる)『綾香』
僕の震えた唇が綾香の唇に触れた。キスしても綾香は起きない。だからもう一度、キスした。今度はもっと深く。『ギシ』ベッドに力強く手を置いたせいか、ベッドの軋む音がする。「ん...んん!!」ガタタ!!!
「きゃあ!誰?晴香?なの、、、」今、私の目の前にいる人は誰?この人は晴香じゃない。私の目の前にいるのは私の知らない男の人。「本当に、晴香なの?」「は?何が?」
「っていうか今、晴香私に何してあたの?」「キスしていたの」
「え?っていうか、晴香。変な冗談やめようよ。」「変な冗談?ははっ!冗談な訳ないじゃん。」「え?」
「だから、妹に欲情してたの」ガタタタタ!!!「!」「ハァハァ、、、」「ちょっ!は、、るか、、、ヤダ!」ドン!!「ハァハァ」綾香は顔が赤面になっていた。「もうやめてよ!!私達は兄弟でしょ!?」「こう言うのって『近親相姦』って言うんだよ」「、、、」「俺もう寝るから。おやすみ。綾香」カタカタカタと2段ベッドの階段を上って行く晴香。綾香は泣きそうな顔だった。(ごめん綾香。)
次の日。
僕は制服に着替えて洗面所に向かった。綾香がいた。綾香は髪をとかしていた。まただ、僕は綾香を見ると時々頭が変になる。何もかもぶち壊してやりたい気持ちとこの恋を守りたいと言う気持ちが交差する。と言うか、今はこんなことじゃなくて、綾香に話かけなきゃ。ドキンドキン「はぁ」(どうしよう。昨日あんまり眠れなかったなぁ、、」コンコン「?」「おはよう、綾香さん」「、、、、」「ふぅ―ん」ドン!!「きゃあ!」晴香が私の口に指をいれた。
「お前が俺を無視する資格があるのか」
綾香が泣きそうな顔だ。「でももう何もしないから。キスとかしたかったら綾香から言って?じゃあ先に学校行くね。」ガチャン(どうしよう、今私、『したい』って言いそうだった。『ごめんね、、綾香。』



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