2010年春、僕らは出会った。そして、短い3年の時間が動きだした。
俺は優聖学園高等部1年4組、神田海斗。中等部では野球部で怪我な無かった時は"黄金の左肩"を持っていた…
俺と階段でぶつかったのが1年2組の日下部颯希だった。
俺たちの出会いはよく恋愛ドラマに使われるパターンだと今は思う。でも、これはこれ。この出会いは1つしかない。
そして、元野球部仲間だった親友で颯希の幼なじみ、稲葉賢一が俺たちを引き合わせてくれた。稲葉には今でも感謝している。
この時、誰が考えていただろう?三人の関係が無くなることを…
颯希に言われたあの言葉(一話の最後)は俺に野球のやる気を取り戻させた。
俺に再び野球という未来をくれた彼女はいつしかひかれてしまっていたかもしれない。
俺はまず、リハビリを一生懸命やった。俺と小学生の頃から組んでいた稲葉も「俺、またお前の球を受け止めたい!」と言ってくれた。