近辺警護?

森田  2006-12-18投稿
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いつも姉と比較されて生きてきた。


私達姉妹はお金持ちの娘。


おしとやかな姉と活発な私はいつも比べられた。


私の話し方、趣味、学力、何をするにも姉と比べられ、両親に罵倒されてきた。


でも姉はいつも私を庇う。


昔から両親に怒られる私をいつも庇うお姉ちゃん。


すごく憎い。憎い。憎い。


姉は偽善者だ。


惨めな私を心のどこかで笑い、哀れんでいる。


人に優しくしていれば自分はいい人でいられると思ってる。


そして自分はなんていい人だろうと、優越感に浸る。最低な女。


忌々しい…。


姉に慰められる度に胸の奥から殺意が込み上げる。


殺してやる…。


いつか殺してやろうとナイフを買った。


そして時はすぐにきた。





望『今日ねっ、従兄弟の之秀君が遊びにくるんだって』


之秀…確か姉の婚約者だか許婚だとか。


望『もう私楽しみでいてもたってもいられませんねぇ』


その言葉を聞いた途端、黒い感情が私を支配した。




何をしたのかはあまり覚えていない。


ただ、私の部屋が部屋が姉の血で汚れていた。


今まで姉を動かしていた物が部屋に何個も落ちている。


胸の奥がすーっとした。


騒ぎに駆け付けた母が悲鳴をあげた。


五月蠅かったので黙らした。


その後は…後は…。


お父さんがなんとかしてくれた。

妙に優しかった、気持ち悪い。


変な薬も飲まされた。

その結果、今の私がいる。

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