不良ですが何か?-?-

有姫  2006-01-15投稿
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私は中学校での生活を夢みてウ
キウキした気持ちで春休みを過
ごしていました。先生に中学校
は縦関係が厳しい所と教えられ
私はそんなので黙る有姫様では
ないと粋がっていたからです。
 どんな奴だろうと私に文句は
言わせないし、私の大人びた美
貌を見れば、誰もが私に一目置
くだろう。仲良くなりたいたい
と思うだろう。
私はものすごい確信を胸にして
中学校を待ち望んだのです。





しかし…

現実はそんなに甘くなかった













4月
待ちに待った入学式が来ました
私の新たな時代の幕開け。
新しい同級生も増え、私の期待
は膨れ上がりました。
入学式を無事に終えて各教室に
入りさっそく友達作りをしまし
た。可愛い子だけをチョイスし
て声をかけ仲良くなろうと近づ
きます。


しかし

何故?私が話しかけようとする
と皆逃げるように遠くに移動し
ていったのです。
いったい何故?
話しかけるくらいいいじゃねー
か!頭にくる。しかたなく私は
ムシャクシャしながらその日は
帰りました。

翌日
私は小学校と変わらない時間で
中学校に登校していました。
昨日の皆の妙な行動が引っ掛か
りながら、まー、うまく新しい
友達が出来なくても小学校で
仲の良かった有姫組とつるんで
ればいいやと思いながら。
そしていつものように教室に入
る時でした。

アレ…?

いつもの「アレ」がなかったので
す。教室に入れば必ずしなくて
はいけない「アレ」 が!
そう
おはようという「挨拶」です!
私が登校したら挨拶をしなくて
はいけないというルールを私は
皆にいいつけていました。
なのにそれがない。
この以上な事態に私は思わず
有姫組のMに声をかけました。

「おい!お前何考えてんだ?
私が登校したんだぞ!
挨拶も何にもなしか?ア!?」

「いいにしろよ!なんであんた
にそんなこと言われなきゃなら
ないの!?
言いたくなかったから言わなか
ったんだよ!
ただそれだけのことだろが!」


思いもよらないMの発言に私は
言葉を失いました。
今でもあの時に走った電撃を
覚えてします。
そう
まるでそれはおとなしかった
可愛い愛犬にいきなり指を
噛みちぎられたかのような
ショックでありえない出来事。

そして私はMだけでなく
クラスの皆も私を軽視している
ことに気付き初めた…

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