年の功 60、、妻にも二年ほど前先立たれ、、社会からも追い出され、、。
いままでの自分を問いさとす、、。
自分はまだ生きているのに枯れ葉は容赦なく散っていく、、。
私って、、私って、、。
びびたる年金に生かされ、やることなき毎日。
しかし、死ぬことは考えられん。
生に執着している自分をもどかしく思う昨今。
コートで歩かねば肌寒い時、、私はさ迷うようにリサイクルショップへ、、
何気無く辺りを見渡し、一つ古ぼけたソファーが目を引く、、
何気無く購入し、配達を願う。
茶柱が立つわけでもない茶をすすり、鳥たちの言語を理解しようと、、耳を済ましていると。
ピンポーーン、、、
滅多に鳴ることはない、同じ年数生きてきたチャイムが鳴る、、。
例のソファーが運び込まれ判子を押す。
ソファーと共にある少年も運び込まれきた、、。
、、?配達人に彼は誰かと問いざとすも鼻で笑われる、、彼等には見えていないのか、、。
少年は私を眺める、、グリーンのYシャツ、短パン、顔は青白く目の下のクマが印象的だ。
彼は特に喋ることなく、ソファーに座っている。
彼との生活が始まる、、。