「何も」 (言うことはないみたいだ) 「・・ですよね」 (ハハハ・・) 終わった。下を向いている君を見るのを止めた。 「了解」(もう無理だって) 帰り道、いつもことだが、何も考えないことを考えた。 自然と無口になっている。 俺の目線は、落ち着き始めた。 以前の振られ方と違う。俺自信が望んだ振られ方だ。 それは、はっきりしない返事を求める。 つまり、ダメなら何も言わなくていい。 ・・・ 難しい。いかに自分自身が傷つかずに振られるか。こればかりは、まったく想像できない。 帰り道、このことを真剣に考えている自分に気付くが、どうにもならん。 やりきれない。