12月の頭に行われた、市民大音楽祭も無事終わり、一段落した。あとは、来年11月に行われる定期演奏会の練習を少しずつやっていいく。おっと、その前にコンクールもある。なぜか、1年半に一度の割合で、定期演奏会を行っている。私は、短くても3年は続けたいと思っているので、2回は最低出ることになる。2回か、少ないな。大学4年間で8回の定演が行われたのと比較してしまうと、極端な差がある。
本当は、3年とは言わないで、5年でも10年でも続けたい。でも、そんなオバサンになっても楽器叩いていたら、変か。岩田さんや沢井さんのように、男の人はかっこいいと思うけど、女の人が年くってもやってても、ちっともいいと思わないだろう。
それはさておき、アンサンブルの練習にいよいよ本腰入れないとならなくなっていた。今のところ、このバンド内でアンコンに出るのは、私たち打楽器五重奏のみ。それも、限りなく四重奏に近い五重奏だったりする。畑中さん…彼は、いつになったら練習に来るようになるのだろう。
アンコン本番に向けての、運営的な準備も必要だ。当日のタイムスケジュールと合わせて、当日の楽器運び、服装、参加費のこと、参加申し込みのこと、など。実はみんな、岩田さんがやってくれている。私たちも岩田さんに頼ってしまっている。せめて、私だけは言いだしっぺだから、協力していかないと…。
「楽器運び…困ったなぁ。」
打楽器しか参加者がいない、ということは、運搬を手伝ってくれる人がいないのだ。ティンパニ4台、鍵盤3種、シンバル、スネア3台、バスドラ、その他の小物類。持っていくものはたくさんある。誰だ、こんな編成の曲を作った奴は?私だ、悪いか。
「進一くんに頼むか…。」
それ、めちゃめちゃ申し訳なさすぎる。やめて、と私は言いたかった。きっと彼なら、「はい。」って言って、やってしまいそうだ。
「ペダルとか重いから、運転する人だけでなく、積み下ろしとかやってくれる人も欲しいんだよな。誰か募ろうか…。」
うーん、難しい。自分が参加しないで、運ぶためだけに行くなんて…。これでずっこけた演奏をした日にゃ…。おっと、それなら練習しなくちゃ。やるぞ、美加。