あのあと すぐに
クーロンは倒れた。
お腹の傷と、疲れのせいだろうか
ぐっすり眠っている
ク母[本当にありがとねぇ]
クーロンの母は、最初出会ったときとは違い。心の底から微笑んだ、やっぱり笑った顔はクーロンに似ている
ク母[昔はふさぎ込んだりして...大変だったんですよ]
そりゃそうだ
とザックとサクラは思った
青[腹減ったな...]
サクラ[さっき豚の丸焼き食べたばっかでしょ、バカ]
青はさっきからずっとその一点張り
サクラたちは耳にタコができそうだった
今日であの事件から3日たつ
ザック[大分世話になったからな...青、そろそろ行くか?]
青[そうだなぁ〜。俺もうここ飽きたしな!!]
かなりハッキリいったもんだから
またサクラの雷が落ちる
ク母[そうかい..それならあの子も呼べばよかったねぇ]
クーロンの母が寂しそうに呟いた
サクラ[いいんですよ、クーロンはこの里にいた方がいいと思うんです]
サクラが寂しそうにしたクーロンの母を元気づける
青[んじゃあな!!!クーロンによろしく言っといて!!!]
青とザックは早くも里の入り口にいて手を振っている
遅れまいとサクラもクーロンの母に一礼し、あとを追う
サクラ[結局、クーロン来なかったね]
残念そうに2人に話しかけてみる
ザック[ま、あいつの生きたいように生きればいいんじゃん??]
青[でも いい奴だったな!!!仲間にしたかったのに]
やっぱり仲間にしたかったらしい
ガサガサっ
竹藪が揺れる
何かがこちらに..
クーロン[《仲間にしたかった》って...
過去形じゃないか]
スタンと竹藪から身を翻し、クーロンが青達の前に降り立った
三人はタダ呆然としてクーロンを見ている
クーロン[僕も行くよ。
無理やりでもついてくからね]
最初に会ったときとはまるで違う。
なにより心が強くなった
サクラ[うそ...]
サクラはまだビックリしている。
ザックは薄く笑みを浮かべる
青[・・・お、俺は知ってたぜ!!!クーロンは来るってよ!!!]
いや、絶対知らないはずだ
クーロン[フフフ...色々あったけど、これからもよろしくね]
仲間は、4人になった