スクェン（科学の発達した島国）地下層・最深部
部屋の中央にはベットらしき物があり、それに管が大量に繋がれ、その先には色々な機械が繋がっている。そして、その上には何が乗っていた
「完成だ！これで我々の勝利は近くなる」
科学者は嬉しそうに笑い、自分の前にねている“モノ”をみた。
“それ”は人の形をしていた。
科学者は笑い続ける。 しかし、“それ”が使われることは一度も無かった…
時は経ち…
ファライタ（火山の近くにあり緑が少ない。昼はとても暑く夜はとても寒い国）・中心地 ジャマー街
月が雲に隠れて暗くなった闇の中、動く影があった。
その影は、音をたてず静かに階段を上る。
そして、屋上につくと端の方へ行き下を見下ろす。下の方では、街のあかりが小さくても明るく綺麗に光っている。
雲が晴れ、影の姿が露わになる。
影は男で、名前はヘル・パイシズ。仕事では“獄炎”と名乗っている。
20代半ば背は160位、髭はなく、眼鏡を掛けている。服装は黒い背広、黒いズボンに黒いコートを着ている。
髪は真っ黒で短く綺麗に整えられている。
一見すると、デスクワークを得意とする仕事人にみえる。
他にも特殊な能力があるのだがそれは、後でわかるから今はまだいいだろう。
ヘルは、コートに手を入れると中から『よく入ったな』と思う位大きな黒く細長い物を取り出した。それは狙撃銃だった。銃身が長く、レバーが付いていて、弾を込める所には左右に２個づつ小さな穴が空いている。
そして、遠くを見る為のスコープも付いていた。
「こちらか…」
ヘルは一言呟くと右側のあかりのあまりついていない街の一角をみた。
そして、銃口を向けスコープを覗く
「見つけた…」
ヘルの視線の先には此所よりも低いビルがある。
そのビルの屋上には、プールがありそこに、数人の女に囲まれた男がいた。
その男に狙いを定めて、銃身に付いたレバーを自分の方へと引く。すると、ヒゥ…と風の通る音が銃身の穴から聞こえてきた。
レバーを限界まで引くと、覗いているスコープ端に緑の光が点灯する。
光が点滅し始めたら、引き金を引く。
銃身の中に磁力が発生して、風の弾丸に回転をかけ、前に押し出す。弾は回転しながら銃身を駆けて銃口から飛び出し高速で走る。
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