年が明け、俺は郵便受けを覗いたら日下部颯希からの手紙があった。
俺は急いで部屋に戻った。一番気になったのは、彼女がなぜ突然消えたか…
だけど、その答えは聞くまでもなかった。だって、年賀状ではなく手紙だったから…
俺は手紙を見た。見た瞬間我目を疑った。
手紙と一緒に入ってた写真には入院している彼女が映っていた。
{海ちゃん…元気にしていますか?まずは、クリスマスイヴはごめんなさい。実は、出かけようとした時に私は倒れたと兄に聞きました。それから今日の31日まで目を覚ます事はありませんでした。そして、目を覚ました私には再び病気の事を告知されました。私は10才の時にある病気になりました。今の医療技術では治療法は多少あります。私は初期で抗癌剤で何とか治りました。でも、再発の危険性は高かったんです。今まで、薬でちらしてたけど今回はそうはいかないの。私は、これから病院で過ごすと思います。多分、高校復帰は数年かかります。私はその間に、あなたが私をずっと待っていてほしいとは思わない。だから…この手紙でバイバイしよ。こんな我儘彼女でゴメンネ…
日下部颯希}
「何?!バイバイって…」俺は家を飛び出して稲葉の家に行った。
稲葉は驚いていた。俺から颯希の病院を知りたいといったら稲葉は「颯希が黙っててほしいって頼まれてる。それに、好きな奴に見られたくないさ。」
彼女の居場所を知る稲葉だけが頼りだ。俺は土下座をした。毎日毎日。
そして、ようやく骨が折れた稲葉から居場所を聞いた。「大槻大学病院だ。」