寒い、寒いと外をのぞけば初雪、、少し歩くのもおっくうになる。
少年はソファーに。
何も語らず、動こうともしない。
最初のうち、声をかけ、服も取り替えてやろうと接するが。無反応だ、、。
やはりそこには存在していないのか?
私もコタツから動かない日が多くなる。
動く必要はないし、人が訪ねてくるわけもない。
下校する時間、、子どもたちの未来ある声が聴こえる。
少し思い出に浸る、、。
しかしさほど今と変わらない幼少期だった。
基本的に人と交わることが苦手な私、席も目立たない右端が定着していた。
だが、これといったいじめはなかったように思う。なかったのか、、?
50 も前では記憶もあいまいだ。
、、?いつからか涙が流れていることに気付く。
自分の体も管理できなくては終りか、、。近くにあるチリ紙にてを伸ばす。
私が動くより先に少年がハンカチを差し出してくれた。
お礼をいい、それで涙を拭った。
降り出している雪は、濁った街を白く修正してくれている、、。窓を少し開け、その作業を観察する。
鼻をかんだせいか、寒さからか鼻の赤い私が開けた窓に写る。 そんな私をみて少年が笑った気がした。釣られて私も微笑む。 雪の結晶が見えないか手に捕ったが儚く消えていった、、。