「じゃあ、蹴斗の隣な。」
(はぃ!?何言ってるの!?)
「え?あ、はい。」
ほらぁ、西井クン困ってるし……。
「あ、そうだ。俺ちょっと用事思い出したわ。………蹴斗、悪ぃけど、俺が戻って来るまでこいつ見ててくんねぇか?。」
はいぃ〜!?
ちょっとお兄さん!!
「解りました。」
えぇ!!そこOKしちゃう!?
―数分後。
「じゃ、あと頼むなぁ。蹴斗。そいつ放っとくと迷子になるから。」
「はい。」
私は思いっ切り先生を睨んだ。
「………。」
「………。」
うぅ…気まずいよぉ〜。
「えと……あの……初めまして。2年B組の三上花梨と言います。」
精一杯の自己紹介…。
「俺はA組の西井蹴斗。」