雪の旅

なおみ  2006-12-21投稿
閲覧数[461] 良い投票[0] 悪い投票[0]

暮れに父の実家を訪れると いつも雪が降った

私が初めて見た雪
冷たい羽毛のように舞いおりてくる
ひらひら ひらひら 予測もつかないリズムで

なんてきれいなんだろう
私は飽きず 見上げつづけた
芯から冷え切っても まだ見上げていた

祖母や叔父は亡くなり 私は大人になり 
遠のいてしまった街
でも 冬になると今でも胸によみがえる

凛と 白い世界
何にもたとえられない 一瞬の連続
寒さの中に 降りつもる静寂

空から地上までの 雪たちの旅



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 なおみ 」さんの小説

もっと見る

詩・短歌・俳句の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ