今日も部活の時間が来た。場所は市立体育館。
「お願いします。」
ゾロゾロと部員達が
入ってくる。
一年のあたし達は
準備を整えそんな先輩達を気合い入った挨拶で
迎える。
「お願いしまーすっ!!!」
こうしていつも
弓道部は始まる。
ただ…
いつもとは何かが違う。
何だろう?
あれ…………?
いつもクールで格好良い菊地先輩が
何だかソワソワしている。
他の先輩達は
ニヤニヤしてる…?
何かあったの?
「おい早紀っ」
友信だ。
「え何?」
「お前感謝しろよな〜?」
「は?何で?」
何であたしが…………?
「言っといて
やったから♪〃」
………………何を?
…………………
まさか――………
頭が突然真っ白になった。
何にも覚えてない……
あれ?ここ保健室だ。
あんまり覚えてないけど今あたしは心臓の鼓動を速くして保健室にいる。
友信はあたしが先輩
好きでかまわないんだ…?
先輩は今ごろ
どうしてんのかな?
※04話へ続く