「あっそういえば先輩
携帯持ってますか?」
「持ってるよ。」
「じゃ〜アドレス交換
しちゃったり…?」
「うん全然いいよ(照)」
じゃあってことになって
交換してる。
あれ………………Y.S?
誰かのイニシャルかな?
山上早紀だったらいいな。
でもなんだか聞けない。
何でだろ?
「早紀のアドレス
可愛いな。」
「ええ?そんなあ(照)」
あたしのアドレスには
先輩のイニシャルK.Sが
入ってるんだ♪〃
先輩の名前は翔(しょう)。何かシンプルで良いな
って思ってる。
……入ってるの
気付いたかな?
「じゃ帰ったら
メールする…よ?」
「むふ(笑)はい♪〃」
「変な笑いかた(笑)
いつもそんなんだっけ?」
「え〜変ですか?
でも他にもいっぱい
ありますよ〜。
えへへとか、あはっとか
うふふとか…」
「いっぱいありすぎ(笑)
全部使い分けてんだ?」
「そですね〜気分で(笑)」
「そっか(笑)」
まあ、こんな感じで
家に着いた訳だけれど…
今まで家まで
送ってもらうなんてしてもらったことない。
だから
どんな風にバイバイすればいいのか分からないよ。
とりあえず
マフラーを返そうと
ほどいてる。
「早紀。」
「え?」
※10話へ続く