「お疲れ様でしたー!!」
やっと部活が終わった。
早く一緒に帰りたいな…
あ〜…自然と
ニヤけちゃうよ〜♪〃
「早あ〜紀♪〃」
「お〜佳奈子っ
びっくりしたあ〜!何?」
「見てたよお〜??!!」
にんまりと笑う佳奈子。
「むふ♪〃」
佳奈子はあたしの大親友。以心伝心出来るのかって
くらいに気持ちが通じる。
だからね………
いつも感謝してたよ。
一緒に喜んでくれる時
一緒に悲しんでくれる時
笑いあって……
たまに喧嘩もするけど
仲直りの言葉は決まって
いつも佳奈子から。
慰めるのも上手くて…
いつでも
正しい道に導いてくれる。
いつも感謝してたよ。
その後程々に話して
すぐ下駄箱へ向かった。
「あ先輩っ!」
「よお!何か雪降ってるっぽいよ?
傘持ってるか?」
「えっもうですか?
傘ないです(>_<)」
早いなあ〜
まだ12月前半なのに…
「じゃあ…
相合い傘か(照)」
「あ…相合いあい傘??!!」
「ぶはっ!(笑)
うん。……嫌?」
「い、いえ!
したいですっ!!(照)」
「やった♪」
じゃあと言って
傘を広げる先輩。
あたしはその先輩の姿を
ただ眺めてる。
弓道をしている時の
先輩はすごい格好よくて
遠い存在だった。
でも………今の先輩は
すごく近くに感じる。
それがすごく嬉しい。
でもね。
日に日に増えていく
思いは………
友信へのものだったよ。
※15話へ続く