佳奈子に連れられて
来たのは………
見たこともない店。
多分喫茶店。雰囲気的に?
「ここ何処……?」
「早紀行っといで!」
「………?」
「いいから行けっ♪〃」
「ちょ佳奈子っ!!」
なになに?!
「友信…………?」
そのまま佳奈子に
押されて入ると………
友信が隅の席に座ってた。
その後すぐに佳奈子は何処かへ行ってしまった。
「頑張ってね!」
ただそれだけ言って。
「早紀っ!」
ビクッ………
何か緊張する。どうしよ?
「早紀……?大丈夫か?」
「あ、ああごめん!
全然大丈夫っ♪〃」
「呼び出してごめんな。」
友信があたしを呼んだの?あれ佳奈子が……?
「あ〜うん…
何か用あった?」
「とりあえず座らん?」
じゃあって言うと
友信は自分がさっき
座ってた席に案内した。
あたしが戸惑ってると
友信は少し笑いながら
言った。
「あんま緊張すんなよ。
ここよく来る店なんだ。
いい雰囲気だろ?」
「あ…そだね!
でも結構近場なのに
全然知らなかったなあ…」
「隠れた名店なんだよ(笑)味もなかなかだよ。
何か食う?」
「じゃあ食べる♪〃
何があんの?」
友信はメニューの本を
あたしに差し出した。
「俺のオススメはこれ!」
友信は嬉しそうに指差す。
「オムライス〜??」
「お前馬鹿にすんなよ?
これはただのオムライス じゃねんだよ♪〃
ま食ってみ!」
二人一緒に
オムライスを頼んだ。
頼んだオムライスが来て
一口食べてみると
すごい美味しかった。
「うまいだろ?」
「うんめっちゃ♪〃」
その日あたしは
友信と夢のような時を
過ごした。
まるで最後を感じさせるような時を…
※20話へ続く