『何でわしはこんなんかな、、
何でわしは悪や、、?
生まれは時はみんな同じちゃうんか?
気さくに話しかけてもみな離れてく、、。
ひとが恋しい、、わしも仲間にいれてーや、、。
何があかんねん、、。』
かれこれ三日ほど彼の愚痴に付き合う私、、。
お人好しよね。
逃げれないから仕方ないわょね。
フフッ、、もう笑いしか出てこない。
『えっ?今の面白かった?』
マジ魔王ウザイ、、。
どうせ旦那も人の手を使って取り返そうとしてるに違いない、、。
自分で助けに来いっつーの!!
金目当てとはいえ、最悪な男と結婚した自分を恥じた、、。
『落ち込んでるみたいだけど大丈夫?
お菓子持ってこようか?』
いらんわ!お前が落ち込め!!
、、裏の顔は伏せ、笑顔で拒否する。
こんな生活いつまで続くのか、、
来ない、、誰も助けに来ない、、。
なんだかんだ言っても、あたしゃ王女です、、。
五日たっても、うんともすんとも変化がない、、。
せっかく助けてもらったときのセリフも用意したのに、、。
泣き真似もコンプリートしたのに、、。
ふと、最悪の状況がよぎる、、まさかこのまま、、、。
私が悩んでいることは知るよしもない魔王、、横では愚痴の朗読が続いている、、。
殺ろう、、。
密室殺人を計画した。
魔王の部屋は、彼と私だけ。
人は呼ばねば来ない、、窓は私の遥か真上に一つ。
扉は表からも裏からも開けられる鍵つき。
魔王は眠らない、、。
食事はどうやら毒味させてから食べるらしい。
よほど周りに彼を殺りたい奴がいるらしい、、。
共感をえる。
状況を把握し、彼の行動パターンを読み。
頭でいろんなバリエーションを考えた、、。
無理じゃん、、。
勇者が来ることもなかった、、人生甘くはない。
今日も夜中まで彼の愚痴ポエムが響きわたる、、