でもいけないのは何もしないこと。わたしでよかったらいつでも相談にのるよ。力にのるよ。何してほしい?」「ムチで打って、若さん!」
「仕事以外はいや!」
「……よし」
パイペイは決心し、消防服の中から携帯を取出し、119番通報した。ライオンよりプロに任せた方がいい。
「あ、もしもし。いま、三丁目で火事が。頼みます。子供が一人家に取り残されてて……」
「ごめんなさい。今、みんなイラクの方に出動してて……」
「えーーーー! うそーん」
パニくったパイペイはドアを蹴飛ばし、いつの間にか、炎の中に消えていた。