雪深く積もり、眩しき光に照らされ美しく思う、、。
大雪が降った後は決まって良く晴れる。
氷柱は汗のように水を滴らせる、、形が気に入らなかったので手で整えることにした。
ソファーの少年が不思議そうに眺める。
透明でおうとつのない素晴らしき作品ができた。
少年にも自慢する、、。
近頃彼は良く微笑む。
私もそれを見、誇ろむ。
ピンポーーン、、
久しき来客、、返事をしドアを開ける。
二度と会いたくない人物、我が息子がそこにいた。
挨拶もせず、ズカズカ上がり込み部屋のみすぼらしさを罵る、、。
話は、一緒に暮らさないかとのこと、、
途中、奴がソファーへ腰掛けようとする。
私、激しく怒鳴る。
奴が少年の上に腰かけようとしていた、、。
奴にも見えてはいないらしい、、。
疑問そうにソファーから離れる、、住む気はないと答え奴を追い出す。
去り際に綺麗ごとを並べていたが、私の芯は変わることなくドアを閉じる。
少年の顔は不安そうだった、、。
温くなった茶に煎餅を浸し、一息つく午後、、、
先ほどつくった作品が落ちる音がした、、、。