じじぃ、、 〔三歳〕

ホッチ  2006-12-23投稿
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雪深く積もり、眩しき光に照らされ美しく思う、、。

大雪が降った後は決まって良く晴れる。

氷柱は汗のように水を滴らせる、、形が気に入らなかったので手で整えることにした。

ソファーの少年が不思議そうに眺める。

透明でおうとつのない素晴らしき作品ができた。
少年にも自慢する、、。

近頃彼は良く微笑む。

私もそれを見、誇ろむ。

ピンポーーン、、

久しき来客、、返事をしドアを開ける。

二度と会いたくない人物、我が息子がそこにいた。

挨拶もせず、ズカズカ上がり込み部屋のみすぼらしさを罵る、、。

話は、一緒に暮らさないかとのこと、、

途中、奴がソファーへ腰掛けようとする。

私、激しく怒鳴る。

奴が少年の上に腰かけようとしていた、、。

奴にも見えてはいないらしい、、。

疑問そうにソファーから離れる、、住む気はないと答え奴を追い出す。

去り際に綺麗ごとを並べていたが、私の芯は変わることなくドアを閉じる。

少年の顔は不安そうだった、、。

温くなった茶に煎餅を浸し、一息つく午後、、、

先ほどつくった作品が落ちる音がした、、、。



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