素直になれない私?

美咲  2006-01-16投稿
閲覧数[363] 良い投票[0] 悪い投票[0]

事故現場に着くと人相の悪い警官が私の所へ近寄ってきた。
「被害者??自転車二人乗り??どっちもどっちやな。」
冷たい言い方に少しカチンときた。『被害者やっちゅ〜ねん!!』そう思いながらもおとなしく警官の質問に答えていった。質問が終わり、無愛想な私の元へマサが近寄ってきた。
「おっさんの車見てみ!!」
言われる通り見てみると、車のサイドミラーが無くなり、フロントガラスにはヒビがはいっている。カズに借りた自転車はハンドルが折れ曲がっている。かなりの衝撃だったらしい。足を縫っただけでほとんど無傷の自分が凄いと思った。

ようやく現場検証も終わり、私と由梨恵は車のおじさんに家まで送ってもらう事になった。
「ごめんな...。心配かけて。また遊ぼ!!今度は事故らんけん!!」
笑顔で言うと彼等も笑顔で見送ってくれた。
「美咲、私も家まで一緒に行って親に説明しよか?」
心配そうに言う由梨恵に私は笑顔で大丈夫だと言った。
由梨恵を送り、私の家へ。
「ただいま。」
「...。」
返答がない。誰もいなかった。おじさんに親がいない事を告げ帰ってもらった。
自分の部屋へ入り、ベッドに横になるが足の違和感に落ち着けない。どっちに向いても寝方が決まらず、結局座ることに。ボーッとしていると物音が聞こえてきた。
「美咲!!帰っとん??」
母親が入ってきた。
「ちょっと...?あんた、ほの足何??何したん??」
一瞬で真っ青になった母親の顔。
「ごめん。車にひかれた。ハハハ...。痛い。」

i-mobile
i-mobile

投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 美咲 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]
KARAも虜になる!
紅酢をお試しあれ


▲ページトップ