じじぃ、、 〔四歳〕

ホッチ  2006-12-24投稿
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湿った煎餅をしゃぶりつつテレビをつける、、。

高齢化、政治不振、学力低下、、自殺、殺人、、。
病んでいる、国が変異している、、

だが、少年には理解できていないようだ、、。

ソファーで足をバタつかせている。

妻の遺影に手を合わせ、鐘を二撞き、、近況報告を、、。

しおれこじんまりとしたミカンを変え、コタツへ戻る。

テレビは流れる、、。

語り掛けるか独り言か、少年と話をし、浅い眠りにつく、、。

テレビは流れる、、。


、、部屋の肌寒さで目を覚まし、時計を確認。
八時四十五分、、

ニュースが流れている。

ストーブに点火、、暖かくなるまで前にいる。
頼まれてもいないが両手をかざす。

遅い夕食をとり、ストーブの素晴らしさにしたづつみし浴をたしなむ。

ふと、タオルで頭を乾かし少年をみる。

笑顔だ、、。

、、?何かあったのか辺りを見渡すがこれといった事もなし。

歯を磨く、、。

『本日午後3時頃、都内××線沿いで、、』

この近くで人が亡くなったらしい、たいした驚きなく流して聞く、、。

どうやら息子が死んだようだ、、。

私はうがいをし、少年は微笑み続けていた、、。

布団を広げ、テレビ、室内灯を消し横になる、、。

黒電話が鳴り、、奴の嫁から再度彼の死を伝えられた、、二つ返事で受話器をおき眠りについた。

月明かりがカーテンの間を過ぎ部屋をわける、、。

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