湿った煎餅をしゃぶりつつテレビをつける、、。
高齢化、政治不振、学力低下、、自殺、殺人、、。
病んでいる、国が変異している、、
だが、少年には理解できていないようだ、、。
ソファーで足をバタつかせている。
妻の遺影に手を合わせ、鐘を二撞き、、近況報告を、、。
しおれこじんまりとしたミカンを変え、コタツへ戻る。
テレビは流れる、、。
語り掛けるか独り言か、少年と話をし、浅い眠りにつく、、。
テレビは流れる、、。
、、部屋の肌寒さで目を覚まし、時計を確認。
八時四十五分、、
ニュースが流れている。
ストーブに点火、、暖かくなるまで前にいる。
頼まれてもいないが両手をかざす。
遅い夕食をとり、ストーブの素晴らしさにしたづつみし浴をたしなむ。
ふと、タオルで頭を乾かし少年をみる。
笑顔だ、、。
、、?何かあったのか辺りを見渡すがこれといった事もなし。
歯を磨く、、。
『本日午後3時頃、都内××線沿いで、、』
この近くで人が亡くなったらしい、たいした驚きなく流して聞く、、。
どうやら息子が死んだようだ、、。
私はうがいをし、少年は微笑み続けていた、、。
布団を広げ、テレビ、室内灯を消し横になる、、。
黒電話が鳴り、、奴の嫁から再度彼の死を伝えられた、、二つ返事で受話器をおき眠りについた。
月明かりがカーテンの間を過ぎ部屋をわける、、。