今日も私は、あなたに会いに学校へ向かう。
― 高校生活・春 ―
< カキーン!! >
リク「きゃぁ〜〜!打った打ったぁ!・・・ってちょっと詩織!見てんの!?あんたの王子様がホームランだよ!?」
シオリ『ちょ、ちょっと陸!あんた声でかいから!王子様なんて言わないでよ〜。』
ルミ「詩織〜健人があんたの方見てるよ?」
シオリ『まじ!?』
ルミ「うっそ〜☆ 笑」
シオリ『留美のばかぁ〜!真に受けちゃったじゃんか!』
チアキ「でも・・・まじで見てるっぽいよ?」
リク「え、まじだ・・・見てるよ!」
ルミ「え!?ほんとだ、見てる!!」
シオリ『うっうそ!!』
「「 うっそ〜☆ 」」
シオリ『も〜みんなしてうざいっ! 笑』
ここは晴嵐高校野球グラウンド。今、我が高校の野球部が、他校と練習試合中。
私、渡辺詩織も応援中です。
私は野球のルールを知らない。てか、野球っていうスポーツに興味がない。
私は、野球が見たくてここに来たわけではない。
私は、あなたを見るために来たんですよ、佐藤健人・・・。