翌朝、、雪積もる道を歩く。
夜には艶やかに彩るであろう家々の装飾灯も、今はクモの巣のよう絡みついているだけだ、、。
いくら着込んでいるからといって、冷気が体を舐める。肩をすくめ、白い息を吐々道を進む、、。
その日はクリスマス、今となっては普段と何ら変わらない行事。
息子に送ったプレゼントはなんだったか、、、思い出せない。
それほどに私は老いていた。
駅で切符を買い、電車にて奴の家近くゆられる、、ソファーの少年は寂しがっていないか不安に陥る。
奴の家にてチャイムを押し、丁重に招き入れられ粗茶をいただく、、。
嫁は涙ながら奴が亡くなった経緯を説明し、最後に深々かと謝った、、。
奴が家を出ていき、三年ぶりにノコノコ現れ、今は棺に横たわっている、、親不孝以外何者でもない。
親より先に逝くなど、、変わり果てたわが息子を目にはじめて涙した、、。
嫁のまえへ、、私は既に奴と縁を切っているため葬式には参列しないのべを告げ、頭を下げ家へ戻ることにした。
電車から勢いよく過ぎる景色を眺め、、再度涙を流した。奴のために流す最後の涙だった。
家へ戻ると少年が笑顔で迎いいれてくれた、、落ち着く瞬間であった。
少年との生活は続く、、。
しかし、、長くはもたないことを感じていた。