「永遠に生きておると、そういう力がついてしまったのじゃ。信じるか信じないかは、オヌシの勝手じゃがな」
ツキは立ち上がりながら叫んだ。
『信じます!!!』
ツキとチィは先に枝を切ることにした。大木のモヒダさんに上まで上げてもらい、3日掛けて切り終えた。
「さて、では聞くとしよう。オヌシの知りたいことはなんじゃ?」
ツキは知りたいことは山ほどあった。でも今1番知るべきことは…。
『待ってください。三つの内一つ、チィにあげたいんだ。』
チィはでっかい目でこっちをみた。びっくりしてる。
「いいとも。オヌシがいいのなら。」
『そんな、え、いいの?』
『いいんだよ。ほら、チィが先に言いなよ』
チィは少し俯いた。なんか、赤い。なんでだろう。
「ではツキには一度外に出てもらう。」
『え!いちゃ、だめなの?』
そう言って瞬きをひとつすると、ツキはすでに外にいた。瞬間移動したのだ。
『あたしの知りたいことは…』
5分程すると、ツキは中にいた。どうやらチィのは終わったらしい。
『次はオレだ。』
当然チィは外行きだ。ツキは呼吸を調え、言った。
『オレは敵に追われています。光マツリ目的の…。敵の下部達にいつ見つかるかわからない。だから弱点を教えてほしいです。たおすための弱点を。』
モヒダさんは うむ、承知!と叫んだ。その瞬間すごい光がツキを包んだ。
目の前には、ツキの何倍もありそうな巨大なカラスがいた。目の部分は大きく穴が開いて、中は漆黒。クチバシは変な形。
《ギョォォォッ》
ビクッ
『…なんだよコレェ!!!』
ツキは泣きそうなくらいビビっていた。
「オヌシはこやつのことを言っておるのじゃろ?」
初めて見た。でもシゲはでかいカラスだって言っていた。間違いない。こいつだ!!!
「倒し方を知りたいとオヌシは言った。この烏はサンプルでもない。本物じゃ。よっていまからオヌシにヤツを倒す技を教えようぞ!!!」