一行は気絶した青を連れてルインに到着
ザック[えぐ....テレビで見るよりひでぇな]
街はもはや街では無くなっていた
ビルや家は全壊か半壊し、道路には数え切れないほどの
死体
サクラ[く。くさい...
早く行こう!!]
街は死臭に満ちている
青たちは街の中心部へと、人々の死体を飛び越えて走った
クーロン[はぁっ...!はぁっ...
なんか..お..かしいよ]
異変に気付いたのはクーロン、他の三人が足を止める
クーロン[うまく...はぁ...い、きが。出来な...]
ばたぁん
クーロンがその場に倒れ込んだ。
青[クーロン!!!どうしたんだ!?]
ザック[おかしいな...どっか建物に入ろう]
ザックも異変に気付き、青と共に倒れたクーロンを近くの飲食店に運び込んだ
クーロン[げほっ..!ぅあっ...]
吐血したクーロンの背中をサクラが優しくさする
サクラ[どうしたの?]
クーロンを床に寝ころばせて、サクラが聞くと
クーロンの代わりにザックが答える
ザック[この街中にウイルスみたいなのがウヨウヨいやがる。それが元々体の弱いクーロンに入ったって訳だ]
青[そうなのか?]
青がクーロンに聞くと少しだけ頷いた
どうやらこの道路上の人々はなんらかの傷を受け、そこからそのウイルスが入り込んで亡くなったらしい
サクラ[それならクーロンもほっとくと死んじゃうよ...]
青[死ぬなよクーロン...!]
青がクーロンの右手を握ると、
ザック[そんな簡単に死ぬタマかよ、大丈夫だっての
だからここでクーロンは置いていこう]
それには青達も賛成する、これ以上動かして悪化したら大変だと思ったからだ
青達がすんなり分かってくれたからか
クーロンは無理して優しく笑った
そして青に握られた右手に力を入れた
青[すぐ戻ってくるからな!!それまで死ぬなよ!!]
青達は、ウイルスに侵されたクーロンを置いて。さらに街の中心部へと進む