行きたくない。生きたくない。逝きたくない。
全てが本音。
進むことも戻ることもしたくない。観客が誰一人としていないこの劇場で私は一人、幕を上げたまま。
皆、そうでしょ?
死んでいないから生きてるんでしょ?
目を開けても、変わらない景色。
動かない貴方。動けない私。動いていく時間。
私の首筋に突き刺さった筈のカッターは、だらりと垂らした私の手の中にあった。
私は死ぬこともできなくて、生まれることもできなくて、途方に暮れる。
生きてる証が欲しくて、強く拳を握って、手首に浮いた筋を刃で辿る。
うっすらと流れたのは、
何?