社員たち、みなオロオロしてる。ただ、秘書のしのぶと営業二課のさんまは、いちゃいちゃして二人だけの世界に入ってる。
女将が収めようと、チリトリとほうきを持って動き出す。
「あ、そうだ!」
女将が急に思い出す。Uターンして、特攻隊員二人の前に駆け寄る。
「山ちゃん、コレ」
机の上に靖国神社のお守りを置いて、足早に立ち去る。汗びっしょり。お尻プリプリ揺らして、ちょい卑猥。
「相変わらずいいケツしてんなぁ、若菜さん……確か、彼女も独身だろ? 山下、なんで告らないの……」
「知ってるくせに!」