バスターズ!・第69話 「ジャイアントアーム?」

博上 文  2006-01-17投稿
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立ち上がった時にはすでに、GAは龍一の真後ろにいた、もちろん、左手を大きく掲げて‥‥

「ちきしょ‥」
【ズバンッッ!!!!】

言いおわるが先に、右からの大ビンタの方が速かった。
そのまま吹っ飛ばされ、龍一は校舎の壁に激突した。
【ドゴッ!!】
「げボっ‥!」

意識が飛びそうになるほどの衝撃ともに、龍一は腹から沸き上がってくる鉄の味を地面に撒き散らし、バタリと倒れた。

「‥‥‥!!!!」

昔、車と事故を起こしたことがあったが、全くその比では無かった。生きているのが不思議なくらいだった。

「ガフーッ」
【ズン‥ズン‥】

「ひっ‥ひっ‥!」
しかしそれでも、龍一は何とか逃げようと、左腕で這いつくばって前に進もうとする。
目には涙が浮かんでいた。へたをすると、失禁さえしかねない状態だった。

【ズン‥ズン‥】



GAが寄ってくる、その時だった


【ピシッ‥!‥ピシッ!‥ガラガラララ‥‥】

(‥‥?)

校舎が古すぎたせいか、先程に龍一が激突した時にできた亀裂が、音を立てて壁を崩していったのだ。

(‥‥‥ああっ!!)

龍一は壁の向うから出現したモノに、目を丸くした。それは‥‥‥










一つの、いや、一人の静止した『人間』だったのである。



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