数日ほどまえからか、朝起きようとさすれど体共がいうことを聞いてくれぬ、、。
胸の刺すような痛みもつられやってくる。
三十分程苦しみは続き、徐々にではあるが動かせるようになる。
自分のふがいなさを嘆く 廃車寸前である、、。
起き上がると少年が心配そうに、目で訴えかけてくる。
冷や汗を掻きながらも笑顔で答え、溜っている洗濯物を始末する。
外に干しては凍ると考え、室内へ、、。
テレビを灯し、日々のわずかな情報を得一服する。
『ポタッ、、、』
背中に冷たい感触を感じ、真上を向くと。
先程干したランニングから水が一滴、、二滴、、。
脱水機も壊れたか、、思い返せばどれ程の長い期間私のため働いてくれたであろう、、感謝の言葉もない。
他のやつらも皆歳をとり、ガタが来始めている、、。
私が逝くときは是非御一緒したいものだ。
灰が落ち、煙草の火を消す、、。
『パパ、、、』
、、パパ?、、どこからだ、、。
『パパ、、』
また聞こえた、声がした方を向くと少年、、。
確にソファーの少年が囁いている。
理解は出来ないが、少年の言葉に気持が誇ろむ。
彼は喋れたのだ、、それだけのことだが歓喜した。
しかし、、結局彼が口にしたのはそれのみであった、、。
彼が声を発した見返りに、二度と私の体が鏡に映ることはなくなった、、。
暮れまで二日を残す、太陽も顔を覗かすことない
クモの勢力増す、暗い日の出来事、、、