俺の名前は、悠(ゆう)。俺は、好きになってはいけない人を好きになった。でも、昔の話だ。それは、三年前にさかのぼる。俺は、高校生だった。その頃俺は、初恋をした。相手は・・・義母。その女性は、20代の可愛いらしい人だった。親父には、相当不似合いで、俺と並んでいる方が似合っていた。最初、親父に紹介された時、冗談だと思った。俺は、その時、一瞬でその女性に恋をした。その人は、あやめというとても似合っている名前だった。俺は、素直になれず、あやめには辛く当たってばかりいた。そんなある日、親父が出張で、あやめと二人きりになった。その時、俺は、あやめに告白をした。あやめは、すごく戸惑っている様子だった。しかし、すぐに「私は、あなたのお父さんの妻です。あなたは、その人の息子。私の息子です。だから、あなたの気持ちには応えられない。」と言った。俺は、ショックで狂いそうになっていた。「あやめさんは、俺の事を息子だと思ってるんだよね?じゃあ、抱きしめてよ。お願い。」と甘えてみた。すると、あやめは優しいから、俺の言う通りにした。俺は、その一瞬を狙っていた。あやめが、俺を抱きしめた瞬間、一気に床に押し倒した。あやめは、必死に抵抗するが歯が立たない。あやめは、目に涙を留めている。その顔すら、俺には愛しく見えて嬉しかった。「やっと、俺を見てくるた。」と言うと、あやめは、抱きしめてくれた。そして、「今日だけだから・・・もう二度としないって約束して。」と言い、俺は、「うん。」とだけ応えた。あやめを抱いた。あやめは、俺の名前を呼び、一身に俺の愛撫に応えてくれた。俺は、今まで生きてきた中で、最高に幸せな時間だった。その日以来、あやめの事は、きっぱりと諦める事を決めた。そして、高校を卒業すると同時に家を出た。もちろん、あやめを諦めるために・・・。周りから見れば、俺の恋は、汚らわしいかもしれない。でも、俺は、あやめを好きになった事も、あやめに出会えた事も、後悔はしていない。俺には、この恋は大切な宝物になった。
−あやめ。俺は今も、君の事を愛してる。−