第6ディメット暦187年14月04日
〜均衡を保つ街 サリュトス・デクロス側〜
「……………かくかくしかじかで、しばらく此処に居る事になった。」
「「ふ〜ん」」
「なぁレイラ、エルク、それだけ?」
「うん、私も昨日買った魔術書読みたいし。」
「僕は剣の手入れをしてます。」
「…そう、でリンは?」
「アタシ?アタシはリオンと一緒がいい。」
「「「「え゛」」」」
「何よ『え゛』とは。アタシも禅煌から八象術を教わりたいだけや。」
「どうする?禅煌。」
「一人でも二人でも大差はござらん。」
「よし、決定だ。」
〜南ヘルマニア平野〜
「何でここに?」
「街でやれるわけないやろ。」
「あぁ、そうか。」
「ではまず、リン殿、利き手を出してくだされ。」
「は〜い♪」
「…………………………………………………よし、リン殿は『巽』のようでござるな。」
「巽って何やったっけ?」
「風の力だよ。」
「ふむ、弓箭(弓矢)にはぴったりな力でござるな。」
「ホンマ!?やぁりぃ〜〜」
「さて、では八象術の特訓を開始いたす。」
「「はい。」」
「ではまず両者座禅を組んでくだされ。」
「おう。…………………………………………………痛テテテテテテッテテテテテテテテテテ」
「ぷぷ、リオン情けな〜い。」
「な、何でお前そんな簡単に座禅が組めるんだよ!」
「体が柔らかいからに決まっとるやろ。」
「ぅぅぅ、納得いかねー。」
「座禅が無理なら正座でも結構でござるよ。」
「あ、禅煌助言サンキュな!」
「さて、それでは『気』を集める工程に移行いたす。」
「「待ってました!!」」
さっきからセリフがかぶりまくるのは気にしないでくださいね f^_^;
「その方法を話す故、しっかり聞くように。」
「まず、頭の中にリオン殿は『震』を、リン殿は『巽』を描いてくだされ。」
「書けたぜ。」
「完了♪」
「では次、それぞれの上下左右に『吸』の字を描いてくだされ。」
「OK」
「完了♪」
「では第3の工程へ、その『吸』の字を円で囲んで、4つの『吸』を円で結んでくだされ。」
「「その次は?」」
「また次回。」
「「いい加減にしろ、作者――――――――――!!!!!!!!」」
第18話『特訓!?』続