「あ、あの〜ぉぅ・・・・」
「ん?」
この少女の名前は、宮下 あおい (みやした あおい)【14】
2年3組の生徒、普段はおとなしキャラ。
「あのっ、音弥 智幸君と友達ですよね・・?」
「うん・・・友達(?)・・・かな・・・」
「あの、聞きたいことがあるんですけど、一緒に帰りませんか?」
「あっ・・・うん」
〜外(そと)〜
「あ〜・・・宮下さんだっけ?聞きたいことって?」
「あの・・・・音弥君のことなんですけど・・・」
「?」
しばらく沈黙してからあおいが口を開いた。
「私、音弥君の事好きなんです!」
真帆驚いた様子で、あおいの顔を見る。
「それで・・・告白したいんです」
「そっか・・・・・」
また二人とも黙り込む。
「それで、夏祭りの日に告りたいんです・・・」
「今は、告んないの?」
「あっ・・、今は・・・智幸君とあんまり話したことないんで・・・」
「じゃあ、まずは会話から・・・かな?」
「えっ?!!」
あおい、顔を赤めらせる。
「むっ、無理ですよ!恥ずかしいっ・・・・」
「だめだよ〜ぉ?それじゃあ、告れないょ?」
「あっ・・・そっか・・・」
「話しかけてみようよ・・・ね?」
あおい、考えているのか黙り込む・・・。
「そぉですよね!まずは、会話ですよね!!」
「うん!」
十字路にさしかかる。
「頑張ってみます!」
「頑張って〜ぇ!」
「けど・・・また、相談にのってくださいね?」
「うん!もちろんだよ!」
「じゃ、家こっちなんで・・・」
「うん。バイバイ」
あおい、家の方向に走っていく。
「あっ・・・・・」
「何で私・・・宮下さんに協力してるんだろ・・・」
「私も・・・智幸のこと・・・好きなのに・・・」
真帆、ションボリした様子で歩き出す。
+2話目終わりです+