あなたを愛し続ける?

タナカ  2007-01-06投稿
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私は、夏目七海。生れつき、心臓に病気をもっている。今年、16歳になった私は病院にいた。小さい頃から、長くは生きられないと医師から言われていた。先日も持病で倒れたばかりだった。こんな感じで、学校にもろくに通えず、友達も少ない。両親にもほとんどほったらかしにされている。最近私は、『ただ、死を待つ人形』のようだと思い始めた。そんなある日、病院に研修医が来た。3人いて、2人は男の人で、1人は女の人だった。そして、私の病室の担当になったのは、中村裕二という人だった。病院では、噂になるほどのイケメンだった。でも、私はそんなことに興味がなかった。中村先生は、優しかったけど嫌いだった。というか、嫌いにならないといけないと自分に言い聞かせていたのかもしれない。そんな私を見て、中村先生は悲しそうな顔をしていた。その顔を見るたび、胸がズキズキしていた。そんなある日、私の診察に来て白い紙を置いていった。その紙には、「七海ちゃんは、俺のことを嫌いかもしれない。でも、俺は君と話しがしたい。中庭のベンチで待ってる。」と書いてあった。絶対に行かないと思ったが、またあんな顔されるのはいやだと思って中庭に向かった。着くと、中村先生はすでにいた。先生は私を見つけると、「よかった。来てくれないかと思った。」と笑顔で言った。私が先生の隣に座ると、先生は話し始めた。「七海ちゃんは、人を避けてるように俺には見える。どうして、そんなに人を避けてるの?」と聞いてきた。私は、「どうせ、もうすぐ死ぬから。」と応えた。すると、中村先生は、「どうせなんて言うな!七海ちゃんは、きっと大丈夫!こんなに、ちゃんと生きてるじゃないか!」と必死に言った。私は、びっくりしてどうしたらいいか分からなかった。



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