愛したい...(6)

 2007-01-07投稿
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「うわ…何や急に…

降りすぎやろ」


朝っぱらから
登校途中雨が激しさを増す



「あ〜ダルイ…」


て事でサボる事にした


「コンビニでも寄って今日は寝よ」


そう思い俺のマンションから一番近いコンビニに寄った



『あ.新商品…』

俺は何故かコンビニで新商品て書いて
いるものはすぐに買ってしまう


弁当やら雑誌やらカゴにポイポイ入れていった


「「ちょっと!」」

「!」

店員がイキナリ叫んだ

同時に人がドアに向かって走り出す


そしてそいつは…




調度ドアの近くにいた俺にぶつかってしまい


転けた



転んだ拍子にポケットから
お菓子が飛び散った

今時万引きかい…


客は皆注目してる


「!」



転んだままの状態で
ちっせぇくせに無遠慮に
俺を見上げてくる
そいつの顔を見て
少し驚いた




今にも死にそうな顔をして

ガタガタ震えてた


まだ小学生くらいの

女の子だった



「…」




「すいません!お客さんっ」

店員が駆け寄ってきた

「ちょっと君な…」

同時に女の子はビクビクしている

俺は一瞬でこいつから目が離せなくなった




「あ…すいません!」

「え?」

「こいつ俺の妹なんすよ!!」


「?!」

「はぁ…」


「何でもポケットにしまう

癖あるから

よく店の人に迷惑かけちゃって」


結構苦しい言い訳
もう俺半笑いやし


「あ〜…

そうなんですか…」
店員はちょっと動揺気味

無理もない

「本間すんません

ちゃんとお金払うんで
見逃したって下さい」


「わ…分かりました

次から気をつけて下さいね」


「はい

ホラ.お前も謝らな」

俺は転んだままのこいつの体を
起こしながら言った


「…ご…

ごめんなさい…」


涙ぐんだ顔で女の子は
店員に謝った



俺は何でこんなガラにもない事をしてんねやろ…


そしてその女の子を連れて店をでた






-今思えば

こいつとの出会いが

俺を大きく変えた

大切なキッカケに

なったんやろうな

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