じじぃ、、〔八歳〕

ホッチ  2007-01-08投稿
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きもち落ち着かせるため窓を開け、部屋を換気させる。

降った雪は氷ながら残り、月の光で星のように輝き夜とは思えぬ明るさがあった、、。

少年がもし息子だとすれど、今までのよう接しよう、、。
自分に言い聴かせ、今一度良く考えてみる、、。 疑問点としては、奴が生きていた時すでに少年は居たわけで、、私は二人をみていた。
奴が死んでから少年が現れたのなら納得もいくが、、。

暫く考え、やはりアカの他人ではないかと思うことにし、窓を閉めアルバムの続きをみることにした。

息子が中学に入学し、あどけない表情で写っている。
私は偶然息子の担任になり、さぞ奴にはやな想いをさせたと今は反省している、、。

その時は皆対等に扱ったと解釈していたが、周りの生徒からはそう思われてはいなかったらしい。

そんなことがあった頃からか、息子が親に対しての考え方が狂い始めてきたのは、、。

親子の溝を修正しきれなかった自分を恥じた、、。

、、、! いつの間にか少年は目を覚まし、まだ眠そうな顔付きでこちらを見ている、、。

他人だと思いつつも、私は深く少年に謝った、、。

彼は笑顔で答え。

『判ってるから、、。』

と呟く、、。流れる涙を拭うことも忘れ私は何度も謝った、、。

そのうち涙は枯れ、跡だけが頬に残る、、洗面所にて洗い流したが。
やはり私を鏡は映してくれなかった、、。

明日で今年も終わるが、新年は迎えられそうもないなと、軽い溜め息をつく、、。

居間へ戻ると私がこたつにあたっていた。



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