「私は大学卒業後、保母になりました。子供と触れ合うのは元々好きだったのですが、やはり仕事にストレスはつきものです。疲れてボロボロの体で家に帰る時、とても虚しい気持ちになります。そんなある日の事です。ふと…キノコが食べたくなりました。その日は仕事帰りにスーパーでエノキを買って食べました。すると体の疲れが嘘のように吹き飛んで、まるで夢の中にいるような心地になったのです。それ以来、私は毎日キノコを食べるようになりました。そのうち朝も昼も夜もキノコだけを食べるようになり、他のものを食べることができなくなりました。幼稚園で出される給食は一度全て食べますが、後でトイレで全て吐き、家から持参したキノコを食べるのです。病院へ行きましたが、どこへ行ってもストレスが原因の中毒症状だと言われ、これといった解決策はありませんでした。そんな日々が続いたある日、子供達が帰宅した後、私の婚約者が保育園を訪れました。私は彼にはまだ自分の症状を打ち明けれずにいました。」