「ある教室で私達は子供達が作った粘土作品を見ていました。穏やかな時が流れる最中、ある作品が私の目に留まりました。それはキノコをかたどった作品でした。次の瞬間…私は何とその粘土作品を、食べていたのです…それ以来彼から連絡はありません。現在私はほとんど外に出ることなく過ごしています。いつからだったか私の体は異臭を放ち、日光に当たる事もできなくなりました。仕事も出来ないので家賃は親に支払ってもらってます。そして…ある日私は見たのです。私の肌の表面から…胞子が飛び出しているのを…!!今私の部屋は私の胞子を媒介にして生まれたキノコで埋め尽されています。私の左手は胴体に吸収され、体の形が確実にキノコへ近付いています。右手もいつ失うか分かりません。お願いします助けて下さい。このまま人でなくなるのは嫌…私を助けて。怖い、お願い、助けて助けて助けて助けて助けて助けて
竹本優子」
『竹本優子様。勝手に手紙を拝見してしまい申し訳ありません。私は山本武夫の妻です。夫は10年も前にあなたと同じ症状で発狂して死にました。アレは潜伏期を経て特定の人に感染するようです。夫の病気があなたに感染してしまったんでしょうね。』